ご注意ください! 2025.06.24 アミノ酸キレート鉄の健康被害 数年前から、鉄欠乏性貧血の検査項目にフェリチン値を調べてくださるドクターも増えてきたと感じています。そこでフェリチン値が上がるサプリメントが売れ始めたのかな?と思ったりするのですが、この短絡的な考え方が大きな健康被害を起こしています。その困ったものは「アミノ酸キレート鉄」です。先日も血液検査をご希望された方に、このアミノ酸キレート鉄のサプリメントを摂取されていた方がいらっしゃいました。フェリチン値が異常値でした。このアミノ酸キレート鉄は、自然界に存在しない鉄で、吸収率がよいです。鉄の両脇にアミノ酸がくっついているので、体がアミノ酸と認識してしまいます。体の中に入るとアミノ酸と鉄が分かれて鉄だけが体に溜まっていきます。溜まった鉄は外に排泄されず、肝臓や他の臓器に沈着し、釘が錆びていくように体の中で錆びて悪さをするものになっていきます。治療としては、瀉血や溜まった鉄をくっつけて出す薬を使うそうですが、なかなかうまくいかないのが現状のようです。下記、独立行政法人 国民生活センターの啓発資料になります。 サプリメントの選び方 原材料、品質管理、安全性はもちろんのこと、身体のしくみや栄養学の知見をもとに、医学・生化学・栄養学などの専門チームが製品開発を担当していること、そして、血液検査をもとにお一人お一人の身体に合ったサプリメントを選択していただけたらと思います。 「からだが透けて見える 全69項目の血液検査」のすすめ(人間ドッグの2.5倍以上) 分子整合栄養学